1.まめに掃除をしてハウスダストを減らすこと
ハウスダストがほこりとなってかたまると、空気中に舞い上がりやすくなり、アレルギーを引き起こす原因となります。ダニはじゅうたんやたたみのほこり1g中に平均3000匹もいるといわれています。
したがって、ほこりをためないように、まめに床をていねいに電気掃除機をかけることが大切です。
また、家具や棚の上などのほこりは、よくしぼったぬれぞうきんで拭き取りましょう。冷暖房機、空気清浄機のフィルターを水洗いすること、年に2回はたたみを干すことなども大切です。
[ダニ・カビを退治する掃除のポイント!]
○床をていねいに(1uにつき20秒以上の時間をかけて)電気掃除機をかける。
○家具や棚の上はぬれぞうきんで拭く。
○冷暖房機、空気清浄機のフィルターを水洗いする。
○年に2回はたたみを干す。
2.風通し良くしてダニ・カビを増やさないこと
ダニは温度が25℃、湿度が75℃前後で繁殖します。現代の日本の住居は、断熱・気密性が高くなり、室内が高温多湿化しやすく、ダニにとっては好環境となっています。
したがって、できるだけ窓を開放して風通しを良くし、ときには換気扇を使って室内の湿度を下げるようにしましょう。特に食事の準備やお湯を沸かすときなどは水蒸気が発生して湿度が上がりやすくなりますので、必ず換気が必要です。
開放型の石油・ガスストーブの使用中も湿度が上がりますので気をつけましょう。
また、温度調整や除湿のためにエアコンを使う際は、フィルターのほこりにダニやカビが繁殖している可能性がありますので、きちんと掃除してから使用しましょう。
[エアコン使用開始時には換気を忘れずに!]
エアコンをしばらく使用していないと、コイル内でカビが増殖していることがあります。使用開始時にはフィルターの掃除とともに作動開始から数十分は換気しましょう。
3.寝具の手入れを怠らないこと
ダニは人やペットのフケ、垢(あか)などをエサとするため、それらの発生しやすい寝室や寝具類でよく増えます。寝室の床はまめに掃除機をかけ、晴れた日はふとんを天日干しし、枕カバーやシーツは毎週洗濯しましょう。
ふとんの天日干しは、夕方外の湿度が上がる前に取り込み、取り込んだ後は、さらに掃除機をかけるとダニ退治の効果がアップします。雨の日が続いたり花粉の飛散期間などは、ふとん乾燥機を使うのも良いですが、使用中は室内の湿度が上がりますので、換気を心がけましょう。
また、季節の変わり目に押入れから出したばかりの寝具類は、使用前に選択または天日干しを行い、ていねいに掃除機をかけてから使いましょう。
[ふとん選びのワンポイントアドバイス!]
ふとんは素材によってダニの増えやすさが異なります(下記参照)。新しいふとんを購入する際は、ダニの増えにくいものを選ぶようにしましょう。また、高密度繊維(こうみつどせんい)※の布団カバーなどを使うのも良いでしょう。
[ふとん素材別ダニ存在数の比較]
高密度繊維<羊毛<ポリエステル≦羽毛≦綿
※高密度繊維:ダニが通り抜けられないほど細かく編んでいる繊維
4.ダニの温床となるぬいぐるみは置かないこと
ぬいぐるみ、布製のソファー、壁掛け、じゅうたんなどはほこりがたまりやすく、ダニの温床となります。できるだけ置かないようにしましょう。床素材としては、板の間(フローリング)が理想的です。また、室内でペットを飼ったり、観葉植物を置いたりすることも、ダニを増やす原因となります。
ペットは、初めから飼わないか、外で飼うようにしましょう。
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