ドライアイとは、涙の量が少なかったり循環が悪かったり、あるいは蒸発しやすかったりして目が乾きやすく、いろいろな障害が出てくることです。眼精疲労や不快感、充血や痛み、頭痛、一時的な視力の低下などの原因となる事があります。
重症のドライアイでは、黒目が白く硬化してしまったり、目が傷だらけになってばい菌にやられてしまうこともあります。
ドライアイとなる原因、病気をあげてみましょう。
- 涙を作る場所(涙腺)が壊れてる・・・シェーグレン症候群、GVHDなど
- 涙の成分(油・たんぱく質・ムチン・ビタミンA・EGF)の異常・・・アレルギー性結膜炎、マイボーム腺疾患、上輪部角結膜炎など
- 涙がきれいに眼の表面を覆うのを妨げるものがある・・・瞼裂班、コンタクトレンズ使用時など
- 角膜が傷ついていて、涙が眼の表面を覆えない・・・点眼液・まつげによる角膜障害など
- 角膜に傷がついても治りが遅い・・・糖尿病、外傷後など
- 涙のたまる場所に異常がある・・・眼瞼外反症、結膜弛緩症など
- まばたきが不完全・出来ない・減っている・・・兎眼、顔面神経麻痺、パソコン使用時、パーキンソン病、ストレスや緊張時など
- 角膜の知覚が低下してまばたきが減っている・・・糖尿病、ヘルペス性角膜炎など
- 涙の分泌を促す神経の異常・・・ストレス、睡眠不足など
- 目が開きすぎている・・・パソコン使用時、集中して物を見ているときなど
- 涙の循環が悪く、老廃物がたまりやすい・・・眼瞼弛緩症、結膜弛緩症、コンタクトレンズ使用時など
- 涙がどんどん奪われる・・・コンタクトレンズ使用時、エアコンによる空気の乾燥など
以上のようにドライアイは、おおきく分けて、
- 涙の量
- 涙の質
- 涙の循環
の異常があります。
またそれぞれの要因が複雑に絡み合っていろいろな種類のドライアイとなります。 |