レーザーというのは、眼科では治療目的(糖尿病や眼底出血など)に使われるほど、網膜に影響を与えます。レーザーのエネルギーによって、網膜にいわゆるやけどを作る事が出来ます。
網膜のうちの特に一番大切で、ものを見る中心となる部分(黄斑部)にレーザーがあたってしまうと、黄斑症といって、不可逆性(治ることが出来ない)の炎症が起きてしまうことがあります。レーザーをもろに直視してしまった場合、この黄斑部にあたる可能性が高いです。症状としては、視力障害(まぶしい、見えにくいなど)です。痛みを感じる事は少ないと思われます。ただ、その視力低下が問題です。軽くあたった場合は、一時的な視力の低下で済むこともありますが、強く炎症がおきてしまった場合は、視界の真中の部分が見えなくなってしまい、視力は戻らない場合もあります。
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